マンガからニュース、トレンドまで思うままに書いています。

最初に

これからこのブログで思ったこと、感じたことを綴っていきます。

 

なんでもありで書いて行く予定です。

 

ちょっと心に引っかかったこと、それを記録していきます。

 

 

 

 

 


 

WHOテドロス事務局長「私は早期から最高レベルの警告を発してきたが、世界は耳を貸さなかった」

 

 

こういうこと言い出したから今までの発言記録しとくことにする。

 

 

1/19 人から人への感染リスクは少ない
1/22 緊急事態には当たらない
1/28 WHOは中国政府が迅速で効果的な措置を取ったことに敬意を表する
1/29 中国から外国人を避難させることは勧めない
1/31 渡航や貿易を不必要に妨げる措置をすべきではない
---- 人の行き来を維持し国境を開放し続けるべきだ
---- 中国の尽力がなければ中国国外の死者は更に増えていただろう
---- 中国の対応は感染症対策の新しい基準を作ったともいえる
---- 中国国外の感染者数が少ないことについて中国に感謝しなければいけない
2/01 大流行をコントロールする中国の能力に信任を置いている
2/04 武漢は英雄だ
---- 中国以外の国々は感染者のより良いデータを提供しろ
2/08 致死率は2%ほどだから、必要以上に怖がることはない
2/10 イギリスとフランスはもっと危機感を持て
2/12 特定の地域を連想させる名前を肺炎の名称とするのは良くない
2/13 中国のたぐいまれな努力を賞賛する
2/18 新型ウイルスは致命的ではない
2/24 パンデミックには至っていない
2/27 中国の積極果敢な初期対応が感染拡大を防いだ
3/1 感染予防にマスク着用不要

 

「WHOは中国政府が迅速で効果的な措置を取ったことに敬意を表する」
「中国から外国人を避難はさせることは勧めない」
「国際社会は中国に過剰反応するな」
「中国の対応は過去にないほど素晴らしい」
「中国の尽力がなければ中国国外の死者はさらに増えていただろう」
「中国の対応は感染症対策の新しい基準を作ったといえる」
「習近平国家主席のリーダーシップを他の国も見習うべきだ」
「中国国外の感染者数が少ないことについて中国に感謝しなければいけない」
「大流行をコントロールする中国の能力に信任を置いている」
「医療システムが中国のように強くない国で感染が拡大するのを懸念している」
「武漢市は英雄だ」
「中国以外の国々は感染者のより良いデータを提供しろ」
「特定の地域を連想させる名前を肺炎の名称とするのは良くない」
「ほとんど全ての加盟国が中国を褒めている」
「中国のしたことを認めて何が悪い」(「WHOは中国を褒めるよう中国政府から依頼や圧力を受けているのか」との質問に対して)
「中国のたぐいまれな努力を賞賛する」
「中国は他の国々の危険を減らしている」
「中国の感染者数推移の傾向に勇気づけられている」
「中国以外の国々は安心していてはいけない」
「中国以外の国々は天王山を迎えている」
「中国の積極果敢な初動対応が感染の拡大を防いだ」
「中国は大規模な感染が広がった場所ですら封じ込めに成功している」
「中国では新規感染者が減っているので勇気づけられる」
「中国の対応は素晴らしい」
「中国を除く世界各国で多くの感染者数と死者数が報告されている」
「韓国は素晴らしい」
「韓国の検査戦略は革新的だ」
「"中国ウイルス"といった呼び方はやめろ」
「武漢は最も深刻な状況も好転し得るのだという希望を世界の他の地域に与えた」
「中国は世界の他の地域に希望と勇気を与えている」
「中国はすべての地域で対策が順調に進んでいる」
「中国は毎日良質な科学的根拠に基づくデータを見るWHOに提供している」(中国が感染者数を隠していたとの報道に対して)
「命を守る闘いに直面しているなかで難しいデータ収集を行った中国に感謝したい」

 

 

 

ニュース トレンド マンガ アニメ 

続きを読む≫ 2020/04/28 11:57:28

 

 

天陽くんが亡くなった。このことに関してはとやかく言うことはなし。

 

ただ、ちょっと一言書きたかったのは。

 

 

 

奥さんの靖枝さんがあれだけ天陽くんのこと思ってて、その思いが切なくて

 

 

彼が亡くなった大地に伏せていると、じいちゃんが来て、「天陽にあいにきた。天陽はここにおる」

 

という名場面があったでしょ。

 

 

一方、なつはアトリエで天陽くんの幽霊と会話をするのだけれど、

 

 

天陽は畑に、奥さんとともにいるわけですよ。

 

 

なつの前にいるのはなつが生み出した幻、だから握手はできない。

 

 

 

あれは見ようによっては、なつが誰かに背中を押してもらいたくて天陽くんを利用しているように見える。

 

そこにはいない都合のいい天陽くんをつくりだして。

 

 

 

 

 

もともと天陽となつは対比した存在だったわけで、それが今度は奥さんに受け継がれる。

 

 

どうも今後の展開はなつがそうした天陽的な世界を自分の世界と融合しようとするように思えるんだけど

 

 

彼女にそれができるのか、

 

子供ができても喜ぶことなく自分の仕事の心配をしていた人物に天陽くんが生きてきた世界を理解し表現できるのか。

 

 

いままでの脚本と演出のツケが回ってきてしまうのではないかと

 

 

 

去年の「半分、青い」もそうなんだけど、演じてる役者さんのイメージまで損ねてしまうような脚本は何とかしないと、「まれ」と「べっぴんさん」とか「わろてんか」とかもおなじ。

 

若い女優さんの足を引っ張るようなことはやめてあげて、NHK。

 

 

続きを読む≫ 2019/09/07 11:35:07

 

 

前回の続き。

 

 

なつが娘を茜さんに預けて働くという今の状況は明らかに幼少時のなつとパラレルに描いている。

 

 

なつとゆみこの関係が娘と茜さんの娘との関係にそのまま当てはまる。

 

違うのは、なつは両親を亡くして帰るところがなかったが優ちゃんは両親健在で帰るところがあること。

 

 

これを通して何を脚本家は描きたいのだろうか。

 

 

キックジャガー=タイガーマスクは孤児院の話だからそれも絡めているのだろう。

 

 

共働きの家庭の子供は戦争孤児と同じだ、と言いたいのだろうか。

 

 

どうしてなつは子供をかわいがっているようには見えないのだろうか。

 

 

子供ができた時点で一度もうれしそうな笑顔を見せていないからだろうか。

 

 

べっぴんさんの時の娘の反抗はクソウザいだけだったが、今後、もし優ちゃんが母親に反抗してもそりゃそうだろとしか思えん。

 

というか、根本的に広瀬すずに母親役が無理なんじゃないの?

 

今やるべき役柄じゃないのでは?

 

 

安藤サクラならいいのよ、すごい余裕持ってやってたし。

 

 

でも永野芽衣とか広瀬すずはまだ駄目だ、あの子たちは他にやるべき役柄がある、今じゃなきゃやれないことがあるはず。

 

 

昔、宮沢りえが余計なことやってしまってダメになった記憶があるからなあ、あの時もっと他にやることがあったと思う。

 

 

話がそれたけど、昨日も書いたようにモデルがいる話になると途端におかしくなる脚本はどうにかならないだろうか。

 

オリジナルの話の北海道編は好評なのに、史実に近い話は不評というのはどうなんだろう。

 

 

タイガーマスクは今だって面白いですよ。

 

続きを読む≫ 2019/08/29 11:26:29

 

 

「なつぞら」。毎日見ています。

 

 

この前までは楽しみに見ていたけど・・・最近は単に見ているだけになりました。

 

 

前に雪次郎が変だということは書いたけど、最近は主人公のなつも相当変なやつで。

 

前々から正確に難点があることは分かっていたのだけど。

 

 

 

なつは幼少期に両親を亡くし道端で浮浪児として暮らして、妹や兄と離れ離れになって北海道に引き取られ。

 

 

春ころは視聴者の皆さん、毎日泣かされていたでしょ。

 

 

じいちゃんとアイスを食べに行ったとき。

 

それでこそ赤の他人じゃ。

 

家族が恋しくて家出したなつ。

 

やがて本当の家族として受け入れてくれた家族たち。

 

 

そういう幼少期の体験があるわけなのに。

 

 

自分に子供ができたら笑顔一つ見せず、仕事どうしよう。どこに預けよう。

 

 

お前は!北海道に一人連れてこられたときの心細さや家族恋しさを忘れたのか。平和ボケか。

 

もしかしたら途中で異世界に話が飛んだのか。

 

 

全然幼少期のなつと大人になったなつがつながらない。

 

まるで別人だ、

 

 

あの兄貴が岡田将生に成長するのも別人過ぎるが、なつの場合、見てくれも中身もまるで別人だ。

 

 

問題は。

 

 

幼少期の話し自体は全くの創作だということ。今の違和感バリバリの現代劇の方はモデルがいて実話を織り交ぜていること。

 

 

これではモデルになった人物の印象が悪くなるだけではないか。

 

 

いやいや、この人が作った作品がどれだけ世の中に、そして自分に影響を与えたのか、それを知っているから余計に腹が立つのだ。

 

 

NHKは永野芽衣をつぶし広瀬すずも潰すつもりか。

 

 

岡田将生は意外と寅さん的なドラマやらせると面白いかもと思ったが。イケメン過ぎるけど。

 

 

もう撮影も終わってしまっているので修正も効かない。

 

 

どうすんのこれ?

 

 

続きを読む≫ 2019/08/28 11:58:28

 

 

「なつぞら」、まあまあ楽しく毎日見ています。

 

北海道編と東京編では温度差を感じてしまいますが、それでも楽しみにしています。

 

 

さて、最近の展開でどうにも理解できないところがあって。

 

 

それは雪次郎君です。

 

 

彼なぜ演劇の道に走ってあっさりとそれをやめたのか。

 

今一つ理解ができないんですね。

 

 

蘭子さんの芝居を見て役者魂に火が付いた、というのはいいでしょう。

 

その後、訛りに苦労しながらも声優としても認められた、というのもいいでしょう。

 

 

問題は、

 

蘭子は何のために雪次郎を家に呼んだのか。

 

 

この辺りから理解できなくなりました。

 

 

あの時、雪次郎が余計な告白をしなかったら蘭子はどうするつもりだったのか。

 

単純に芝居の打ち上げで終わったような気がしますが。

 

蘭子の眼中には明らかに雪次郎はなかった。

 

 

とすると、蘭子側には雪次郎を芝居から追い出す考えはさらさらなかったわけで、それは後に、あれは本気で言ったわけじゃなかった、という告白を本人が語っていることからも確実でしょう。

 

 

じゃあ、何で家に呼んだのか。また戻りますが、芝居の打ち上げ+雪次郎の成長を誉めたかったのでは。

 

というか、雪次郎の告白の後の罵倒自体もむしろ彼のさらなる成長を望んでのことのように聞こえたんですが。

 

 

つまり、雪次郎の目標が蘭子との共演というレベルではだめだ、というダメ出しだったと思うんですよね。

 

 

まとめると

 

 

@ 雪次郎を役者として対等と認めたがゆえに家に読んで打ち上げをしようとした。

 

A ところが雪次郎の告白と蘭子との共演が目標だったという発言。

 

B この発言自体が蘭子が雪次郎を自宅に呼んだ趣旨とは全く反する。

 

C 蘭子の罵倒はそれではだめだ、という叱咤激励。役者としてさらなる成長を望んでいた。

 

 

この後が雪次郎の謎の行動なんですよ。

 

 

何で役者辞めて北海道に帰るの?

 

 

たぶん、脚本家の意図としては、同時に東京に出てきた雪次郎となつの比較、目標を果たして北海道に帰る雪次郎と目標を果たしても東京で根付いていくなつとの対比をえがきたかったんじゃないかなあ、と思うんです。

 

これはもう一つの道「北海道に根付いて目標を果たす」というのがあり、これは天陽くんですね、これらそれぞれの対比となっているのではないかと思います。

 

 

が。

 

 

雪次郎が北海道に帰るきっかけがあの蘭子とのやり取りだと、雪次郎の意図がよくわからないんですね。

 

 

結局、蘭子と一緒にいたかっただけかよ、みたいに受け取れてしまう。

 

 

その後、雪月でバターサンド作ってたけど、あなたの芝居編は全くこのドラマには不要だったのではないの?

 

と声をかけたくなってしまう。

 

 

これは失敗だと思うんだよなあ。

 

 

東京で反対押し切って芝居や声優やったこととバターサンドにどういう関係があるのかわからないし。

 

 

 

ちなみに「蘭子」は「宮城まりこ」ですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

続きを読む≫ 2019/08/08 18:23:08

 

 

江利チエミ(1937年1月11日 - 1982年2月13日)

 

本名は久保 智恵美(くぼ ちえみ)

 

1952年に「テネシーワルツ」でデビュー。

 

 

 

江利チエミのご両親はお二人とも吉本興業に所属していらっしゃいました。

 

 

お父さんの久保益雄はピアノや三味線の奏者。

 

お母さんの谷崎歳子は東京少女歌劇出身の名喜劇女優でした。

 

 

こうしてみると後に歌手としてだけではなく、「サザエさん」の主役として女優としても名をはせたのはご両親にルーツがあるのが分かります。

 

 

 

 

 

 

高倉健との結婚

 

 

 

1959年(昭和34年)にゲスト出演した東映映画での共演が縁で高倉健と結婚します。

 

そして一時期家庭に入り引退状態となりますが、1960年に復帰。

 

1962年に妊娠しますが、妊娠高血圧症候群を発症。結局お二人の間には子供は生まれませんでした。

 

 

大スター同士の夫婦でしたが幸せには恵まれていませんでした。

 

 

ここで二人を切り裂くことになる一人の人物が登場します。

 

 

異父姉、吉田よし子

 

 

江利チエミの実母である谷崎歳子は東京少女歌劇時代にそこの座長と結婚して一人の娘がいました。

 

この二人が別れるときにこの娘は養子に出されます。

 

 

この人が江利チエミの異父姉、吉田よし子として大きく人生に関わってくることになります。

 

 

 

よし子は「離婚して経済的に困窮している」として江利チエミ夫妻に近づきます。信用を得た彼女はやがて実印を預かり経理を任されるまでになります。

 

 

そしてここからが自分と妹とのあまりの環境の違いを妬んで暮らしてきたよし子の復讐が始まります。

 

 

よし子は高倉健、江利チエミ双方の誹謗中傷をでっち上げ二人を別居に追い込みます。

 

同時に銀行預金を使い込み、多額の借金を作り不動産を抵当に入れます。

 

この復讐劇はやがて発覚しますが、それでも彼女は容疑を否認。さらにマスコミでチエミへの誹謗中傷、家庭内の話を暴露などなど、エスカレートしていきます。

 

そして失踪、自殺未遂騒動を起こしますが、これもすべて妹への復讐のために計画されたことでした。

 

 

これらのことがあってチエミは1971年に高倉に迷惑をかけないために離婚。彼女は一人で莫大な借金を返します。

 

 

 

 

 

 

江利チエミは華やかな大スターでありながらも、歌手デビュー直前に実母が死去。

 

3人の兄もチエミの存命中に2人が亡くなります。

 

高倉健との間に授かった子供も重度の妊娠高血圧症候群から中絶。

 

かわいがっていた甥の電車事故。

 

そして父は違っても血を分けた姉による理不尽な復讐とその挙句の離婚。

 

 

 

家庭や家族には決して恵まれたとはいえず、寂しい人生を送りました。

 

 

 

1968年にはポリープによる声帯の手術。

 

 

 

1970年1月21日には当時世田谷区瀬田(旧・玉川瀬田町)にあった邸宅を火災で焼失。

 

1972年には日本航空351便ハイジャック事件に乗客として遭遇。

 

 

 

 

江利チエミという人には不思議なほど不幸がついて回っているように見えます。

 

 

 

 

 

死去

 

1982年(昭和57年)2月13日に江利チエミは港区高輪の自宅マンション寝室のベッド上でうつ伏せの状態で吐いて倒れているのをマネージャーに発見されます。

 

この時点ですでに亡くなっていました。

 

死因は脳卒中と、吐瀉物が気管に詰まっての窒息(誤嚥)によるもの。

 

 

最後まで孤独で寂しい亡くなり方でした亡くなり方でした.

 

 

 

 

ただ、最後の日。チエミの棺が運び出された2月16日は不思議なことに、かつて高倉健との結婚したまさにその結婚式の記念日でした。

 

 

高倉健はその日、葬儀に姿を現さなかったのですが、本名の「小田剛一」名義でで供花を贈り、会場の前で車を停めて手を合わせていた、と言います。

 

 

 

続きを読む≫ 2018/11/26 11:32:26

師匠との話をまだいくつか書くつもりだが、
俺が途中で飽きるかもしれんし、叩かれてへこんで止めるかもしれないので、
先に一連の出来事の落ちである、師匠の失踪について書いておく。

 

俺が3回生(単位27。プw)の時、師匠はその大学の図書館司書の職についていた。
そのころ師匠はかなり精神的に参ってて、よく「そこに女がいる!」とか言っては、何も無い空間にビクビクしていた。
俺は何も感じないが、俺は師匠より霊感がないので、師匠には見えるんだと思って一緒にビビっていた。

 

変だと思いはじめたのは3回生の秋頃。
師匠とはめったに会わなくなっていたが、あるとき学食で一緒になって同じテーブルについたとき、
「後ろの席、何人見える?」と言いだした。

 

 

夜九時前で学食はガラガラ。後ろのテーブルにも誰も座っていなかった。
「何かみえるんすか?」というと、
「いるだろう?何人いる?」とガタガタ震えだした。
耳鳴りもないし、出る時独特の悪寒もない。
俺はその時思った。憑かれてると思いこんでるのでは・・・
俺は思いついて、「大丈夫ですよ。なにもいませんよ」と言うと、
「そうか。そうだよね」と安心したような顔をしたのだ。
確信した。霊はここにいない。師匠の頭に住みついてるのだ。
『発狂』という言葉が浮んで、俺は悲しくなり、無性に泣きたかった。

 

 

百話物語りもしたし、肝試しもしまくった。
バチ当たりなこともいっぱいしたし、降霊実験までした。
いいかげん取り憑かれてもおかしくない。
でも多分、師匠の発狂の理由は違う。

 

食事をした3日後に師匠は失踪した。
探すなという置手紙があったので動けなかった。
師匠の家庭は複雑だったらしく、大学から連絡がいって、叔母とかいう人がアパートを整理しに来た。
すごい感じ悪いババアで、親友だったと言ってもすぐ追い出された。師匠の失踪前の様子くらい聞くだろうに。
結局それっきり。
しかし、俺なりに思うところがある。

 

 

俺が大学に入った頃、まことしやかに流れていた噂。
『あいつは人殺してる』
冗談めかして先輩たちが言っていたが、あれは多分真実だ。

 

師匠は、よく酔うと言っていたことがある。
「死体をどこに埋めるか。それがすべてだ」
この手のジョークは突っ込まないという暗黙のルールがあったが、そんな話をするときの目がやたら怖かった。
そして今にして思いぞっとするのだが、師匠の車でめぐった数々の心霊スポット。
中でもある山(皆殺しの家という名所)に行ったとき、こんなことを言っていた。
「不特定多数の人間が深夜、人を忍んで行動する。そして怪奇な噂。怨恨でなければ個人は特定できない」

 

 

聞いた時は何を言っているのか分らなかったが、
多分師匠は心霊スポットを巡りながら、埋める場所を探していたのではないだろうか。
俺がなによりぞっとするのは、
俺が助手席に乗っているとき、あの車のトランクの中にそれがあったなら・・・

 

今思うと、あの人についてはわからないことだらけだ。
ただ『見える』人間でも、心の中に巣食う闇には勝てなかった。
性格が変わったあのそうめん事件のころから、師匠は徐々に狂いはじめていたのではないだろうか。

 

師匠の忘れられない言葉がある。
俺がはじめて本格的な心霊スポットに連れて行かれ、ビビリきっているとき師匠がこう言った。

 

「こんな暗闇のどこが怖いんだ。目をつぶってみろ。それがこの世で最も深い闇だ」

 

 

 

 

これは怪談じゃないが、話しておかなくてならない。

 

僕のオカルト道の師匠が、急にサークルに顔を出さなくなった。
師匠の同期の先輩が言うには、大学にも来てないとのこと。

 

心配になって、僕は師匠の家に直接行ってみた。
すると案の定鍵が開いていたので、ノックして乗り込むと、ゲッソリした師匠が布団に寝ている。
話を聞いてみると、
「食欲が無くてもう1週間そうめんしか食べてない」
そりゃやつれるわ。と思い、
僕が「何か食うもんないんですか?死にますよ」と言って、部屋をあさったが何も出てこない。

 

 

「夏バテですか?」と聞いたが答えない。
何も答えてくれないので、もう知らんわいと、僕は薄情にも家を出た。
僕は師匠を恐れてはいたが、妙に彼は子供っぽいところがあり、ある面僕はナメていた。
その頃にはため口もきいたし。

 

二日後にまた行くと、同じ格好で寝ている。
部屋から一歩も出ずに、1日中ゴロゴロしているそうだ。
「そうめんばっかりじゃもちませんよ」と僕が言うと、
師匠は急に「うっぷ」と胸を押えて、トイレにかけこんだ。
背中をさすると吐き始めた。
それを見ながら僕は、
「白いそうめんしか食ってなくても、嘔吐物はしっかり茶色いんだなぁ」
と変なことを考えていたが、ふと気付いた。
そういえば・・・

 

もう一度あさったが、やはり何もない。
そうめんさえこの部屋にはないのだ。
「なに食ってるんスか先輩」と詰め寄ったが答えてくれない。
なにかに憑かれてんじゃねーのかこの人?と思ったが、僕にはどうしようもない。

 

取りあえずむりやり病院に連れて行くと、栄養失調で即入院になった。
点滴打ってると治ったらしく、4日後には退院してきたが、
あの引きこもり中に何を食べていたのか、結局教えてくれなかった。

 

ただ、なぜかそれから口調が急に変わった。
『俺。オイコラ』から、大人しい『僕。〜だね。〜だよ』になり、子供っぽさが加速した。
その一回生の夏、僕は師匠とオカルトスポットに行きまくったのだが、
おかげで頼りがいがなく、色々ヤバイ目にあう。

 

 

 

 

 

 

469: 鍵:03/04/29 22:29 ID:
僕のオカルト道の師匠は当時、家賃9000円の酷いアパートに住んでいた。
鍵もドラム式で、掛けたり掛けなかったりだったらしい。

 

ある朝、目が覚めると見知らぬ男の人が枕元に座ってて、
「おはようございます」と言うので、「おはようございます」と挨拶すると、
宗教の勧誘らしきことをはじめたから、
「さようなら」と言って、その人おいたまま家を出てきた、という逸話がある。

 

防犯意識皆無の人で、僕がはじめて家に呼んでもらった時も、当然鍵なんか掛けていなかった。

 

 

酒を飲んで2人とも泥酔して、気絶するみたいにいつのまにか眠っていた。
僕が夜中に耳鳴りのようなものを感じて目を覚ますと、
横に寝ていた師匠の顔を覗き込むようにしている男の影が目に入った。
僕は泥棒だと思い一瞬パニックになったが、体が硬直して声をあげることもできなかった。
僕はとりあえず寝てる振ふりをしながら、薄目をあけてそっちを凝視していると、
男はふらふらした足取りで体を起こすと、玄関のドアのほうへ行きはじめた。
『いっちまえ。何も盗るもんないだろこの部屋』と必死で念じていると、男はドアを開けた。
薄明かりの中で一瞬振り返ってこっちを見た時、右頬に引き攣り傷のようなものが見えた。

 

男が行ってしまうと、僕は師匠をたたき起こした。
「頼むから鍵しましょうよ!」
もうほとんど半泣き。

 

 

しかし師匠とぼけて曰く、
「あー怖かったー。でも今のは鍵しても無駄」
「なにいってるんすか。アフォですか。ていうか起きてたんすか」
僕がまくしたてると、師匠はニヤニヤ笑いながら、
「最後顔見ただろ」
頷くと、師匠は自分の目を指差してぞっとすることを言った。
「メガネ」
それで僕はすべてを理解した。
僕は視力が悪い。眼鏡が無いとほとんど何も見えない。
今も間近にある師匠の顔でさえ輪郭がぼやけている。
「眼鏡ナシで見たのは初めてだろ?」
僕は頷くしかなかった。
そういうものだとはじめて知った。

 

結局あれは行きずりらしい。
何度か師匠の部屋に泊まったが、2度と会うことはなかった。

 

 

452: 師事:03/04/29 21:31 ID:
僕がド田舎から某中規模都市の大学に入学した時、とりあえず入ったサークルにとんでもない人がいた。

 

大学受験期にストレスからか、やたら金縛りにあってて、
色々怖い目にあったことから、オカルトへの興味が高まっていた時期で、
そんな話をしていると、ある先輩が「キミィ。いいよ」と乗ってきてくれた。
その先輩は院生で、仏教美術を専攻している人だった。

 

すっかり意気投合してしまい、見学に行ったその日の夜、ドライブに連れて行ってもらった。
夜食を食べに行こうと言って、えらい遠くのファミレスまで連れていかれた。
そこは郊外のガストで、なんでここなんですか?って表情をしてたら、
先輩曰く、「ここな、出るよ。俺のお気に入り」。
アワアワ…

 

 

ファミレス自体始めての田舎者の僕は、それでさえ緊張してるのに出るってアンタ。
「俺が合図したら俯けよ。足だけなら見えるはず」
そんなことを言われて飯が美味いはずがない。
もさもさ食ってると、急に耳鳴りが・・・
冷や汗が出始めて、手が止まると先輩が、
「オイ。俯けよ」
慌ててテーブルに目を落した。
しばらくじっとしてると、ていうか動けないでいると、
視線の右端、テーブルのすぐ脇を、白い足がすーっと通りすぎた。

 

いきなり肩を叩かれて我に返った。
「見たか?」
リングの公開前だったがのちに見ると、高山が街で女の足を見るシーンがこれにそっくりだった。

 

 

僕が頷くと、
「今のが、店員の足が一人分多いっていう、このガストの怪談の出所。
 俺はまるまる見えるんだけどな。顔は見ない方が幸せだ」
なんなんだこの人。
「早く食べろ。俺嫌われてるから」
俺もわりに幽霊は見る方なんだが、こいつはとんでもない人だとこの時自覚した。

 

そのあと空港へ向う山道の謎の霧だとか、先輩お気に入りの山寺巡りなどに連れまわされて、朝方ようやく解放された。
以来、俺はその先輩を師匠と仰ぐことになった。
それは、師匠の謎の失踪まで続く。

 

 

 

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