中島啓江と「アトラスプロモーション スカウト」の闇
オペラ歌手の中島啓江(なかじま・けいこ)さんが23日に呼吸不全のため亡くなられました。57歳でした。
最近もテレビで見たばかりなのでびっくりです。
17日に体調不良で入院、23日に呼吸不全でなくなった、ということですが、呼吸不全というのは単独の病気ではなく、様々な原因で起こるもの。
実際には体調不良の原因というものはわかりません。
非常に朗らかかつ豪快なイメージで、森公美子さんとかぶるイメージがありますが、実際にこの二人、間違えて報道されたことがあります。
「肉を大量に買い込んでいた」という目撃証言でした。
ところで、中島啓江さんに関してちょっと気になる記述を見つけました。
かつて存在していた「アトラスプロモーション」という会社に関してのものです。
この「アトラスプロモーション(以下アトラス)」は芸能プロダクションで、おもに子供モデルのスカウトで有名でした。
街中で子供をスカウトし芸能界デビューさせる、というよくある感じの事務所ですね。
この会社の広告に中島さんが載っていたのです。
「アトラス」は子供をスカウトした後に「営業のための写真撮影・カタログ作成費」という名目で約50000円を徴収していました。
さらにそして1年に一度更新費として24000円かかります。
これらのことは違法ではありません。
ただ、「アトラス」に登録していた人たちは2万人(延べ6万人)いたということです。
こんな人数に芸能界の仕事が回ってくるはずありませんよね。
限りなく黒に近いグレーというところでしょうか。
そして・・・・
2005年12月期までの3年間で約2億6000万円の所得を隠し、約7000万円を脱税したとして告発。
2007年8月破産。
という結末を迎えます。
そしてその後・・・
2008年頃から「キッズキャンディ」という会社が子供モデルのスカウトをはじめるのですが、これが中島さんの所属事務所と関係があります。
現在は「キッズキャンディ」は「トレジャーハート」と名前が変わっています。
中島さんの「事務所ピュアハーツ」と「トレジャーハート」は同じ方が社長です。
実はこの「キッズキャンディ」は破産した「アトラス」が社員および所属タレントがそのまま移ったもののようです。
中島さんが間を取り持ったのかどうかわかりませんが、限りなくグレーで脱税で告発され破産した悪名高い会社をそのまま引き受けて、現在も続く芸能事務所として再生させた、ということなのでしょうか。
とすると中島さんはやはりイメージ通り豪快でしかも責任感の強い方ですね。
ご冥福をお祈りいたします。