車田正美 リングにかけろ その1
車田正美の「リングにかけろ」についてはいろいろと思い入れがあります。
もともとボクシング漫画は「あしたのジョー」から始まって大好物だったのです。
少年ジャンプで始まった「リングにかけろ」は「スケ番あらし」の車田正美の描くボクシング漫画ということで、最初から大注目作品でした。
主人公の荒神山麗(こうじんやま れい)がそのまま菊姉ちゃんなんですが、結構好きだったんですよね、この漫画。
コミックス2巻分で終了は予定通りなのか打ち切りなのかわかりませんが、ちょっとがっかりしたのを覚えています。
そして次が「リングにかけろ」。
出だしは非常に地味なイメージでした。というか、そもそもあのろくでなしオヤジとなぜ再婚したんだ、母ちゃん!という疑問が消えませんでしたね。
で、テリブル東京!なわけですが、剣崎との運命的な出会いから下町の大村会長とのこれまた運命的な出会い。
後に「リングにかけろ2」で大村会長との出会いが剣崎以上に運命的だったことがわかるわけですが、しかし、大村ジム時代のエピソードは地味。
非常に丁寧に日常を描いているという側面もあり、個人的にはすきなのですが、なかったことにされているようですね。
特にロクさんですが、この人物設定はあきらかに「がんばれ元気」の山谷さんからきていますよね。
同じエピソードがあったと思います。
このあたりから都大会まではリアル路線で、実在の人物が登場していました。ガッツ石松、輪島、具志堅など、ある意味すごいメンバーです。
都大会でのライバル辻本のエピソードで「当たり屋」というのを初めて知った少年も多かったと思います。
今思えば、不死身の肉体を持つ辻本と神技的ディフェンスをもち決して打たれない支那虎は対になるキャラクター設定だったのではないか?
誰かと思うかもしれないけど、支那虎です。初登場時の。
都大会決勝で剣崎退場。
そしてチャンピオンカーニバル。
謎のペイント野郎たちがまるで後の影道のような登場をしますが、単なる雑魚でしたね。
この時点では埼玉の鬼塚は強力なライバル設定でした。
さらに石松登場。
石松が菊姉ちゃんに始めてあったときの話は好きです。
さらにそこで石松jから全国の強豪の情報が語られる。わくわくものです。
この時点では河井武士は石松の口から語られる多数の強豪のうちの一人でした。
このころすでにリングにかけろにのめり込んでいたので、車田先生にはがき出したことがあるんですよ。ファンレターみたいな立派なものではないですが。
そうしたら、年賀状がきたんですよ、車田先生から。
今でもとってあります。
印刷だけど、それはそれはうれしかったです。
竜二の絵と
「いつも応援ありがとう」
って書いてあります。
一生ついていこうと思いましたね。